賀来宏和の著書が日本造園学会賞を受賞(2023年度・著作部門)同学会ホームページに紹介されました
一茶の発句を通し、世界に誇る江戸の庶民園芸を読み取り、わが国園芸文化史の一面に光をあてた賀来宏和の著作『一茶繚乱~俳人 小林一茶と江戸の園芸文化~』(令和5年3月・八坂書房より刊行)は、公益社団法人日本造園学会の2023年度学会賞(著作部門)を受賞し、このたび同学会のホームページに掲載されました。
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★『一茶繚乱~俳人 小林一茶と江戸の園芸文化~』は、624頁の大著であることから、現在、より手軽な簡易版の出版を準備中です。
『一茶繚乱』では、「梅」「桜」「朝顔」「菊」の四大観賞植物の他に四季折々の観賞植物をいくつか取り上げましたが、次の出版では、四季折々の様々な植物による「一茶花暦」を主体として、一茶の発句を通じ、江戸の人々と植物のかかわり合いを描き、合わせて、当時日本を訪れた外国人が残した、驚嘆すべき園芸文化についての記述もご紹介する予定です。
一茶の発句と外国人による江戸の描写を見る時、地球規模の様々な危機に直面する私たちは、これまでの文明社会と、今後の人類の生き方に思いを馳せずにはいられないでしょう。
『一茶繚乱~俳人 小林一茶と江戸の園芸文化~』


(目次)
第1章 小林一茶の生きた時代
第2章 日本の園芸文化と江戸園芸に至る道
第3章 江戸に華ひらく
第4章 一茶と花の時代
第5章 梅と一茶
第6章 一茶と春の園芸植物
福寿草のこと/椿のこと/桃のこと/桜草のこと/蒲公英のこと/藤のこと/躑躅のこと
第7章 桜と一茶
第8章 一茶と夏の園芸植物
牡丹と芍薬のこと/花菖蒲と杜若のこと/花蓮のこと/撫子のこと/石菖のこと
第9章 朝顔と一茶
第10章 一茶と秋の園芸植物
蘭の花のこと/楓のこと/金のなる木のこと
第11章 菊と一茶