言論誌『維新と興亜』に賀来宏和が連載執筆中です。

延喜式内社に代表される6,000社を超える古社を訪ね歩いた経験に基づき、各回ごとにテーマを設定し、特に、鎮守の森の現代における意味を問いかける論考を連載中です。
令和6(2024)年6月号の第一回は「鎮守の森事始め」として、往古の神社の形と「もり」に目を向け、わが国の古い信仰が「社」とともにあることを語り、続く9月号の第二回は「延喜式内社とは」と題し、『延喜式』と延喜式内社について概説しました。 
そして12月号の第三回は「延喜式内社に見る原初的な祈り(その1)~樹に神を見る」。各地の神社に残る大樹の御神木を紹介し、森や樹木に神霊が依り座すという往古の人々の原初的な信仰が形となって現れていることを、令和7(2025)年7月号の第四回では「延喜式内社に見る原初的な祈り(その2)~磐に神を見る~」として、自然石に神が降臨すると信じ、また、神を迎える場として石による祭場を造り、さらには奇しき石そのものを神と認識した古代の人々の信が形をなす、荘厳な磐の数々をご紹介しました。
人類文明が混迷を極める現代においてこそ、万物すべてに神霊が宿るとする往古の人々の原初的な信仰、アニミズムの信を取り戻すことの必要性を一人でも多くの方々に感じ取っていただくことを目標に、もうしばらく論考を続けます。

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